バックナンバー

2013.11.

vol.196

歯周病になっていませんか?

2013.10.

vol.195

よく噛んで健康を!
Part2

2013.09.

vol.194

スウェーデン型歯磨き法

2013.08.

vol.193

よく噛んで健康を!

2013.07.

vol.192

歯のドックを受けましょう!

2013.06.

vol.191

進化し続ける
歯科用マグネット

2013.05.

vol.190

口臭の原因を知ろう

2013.04.

vol.189

糖尿病と
歯周病の相互関係

2013.03.

vol.188

怖い!ムシ歯菌・
歯周病菌が血管に入り込む

2013.02.

vol.187

誤嚥性肺炎を
予防しましょう!

2013.01.

vol.186

定期検診が歯や体を
守ります!

2012.12.

vol.185

第22回歯科医学会
総会に出席

2012.11.

vol.184

健康寿命は
口の健康から

2012.10.

vol.183

酸性食品が
歯を溶かす!

2012.09.

vol.182

古屋歯科医院の
院内感染予防 II

2012.08.

vol.181

進化したムシ歯治療
充填材 II

2012.07.

vol.180

骨粗鬆症の薬と
歯の治療 II

2012.06.

vol.179

第一印象は
笑顔で決まる

2012.05.

vol.178

口腔ケア
怠ると全身に影響

2012.04.

vol.177

接着剤の進歩
歯を守るから歯を強化するへ

2012.03.

vol.176

歯ブラシの効用
インフルエンザと癌予防

2012.02.

vol.175

危険がいっぱい!
妊婦の歯周病

2012.01

vol.174

なぜ?
糖尿病が歯に悪いか

2011.12.

vol.173

歯周病と心臓病の関係

2011.11.

vol.172

検査や定期検診が
必要な「わけ」

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ハ・は・歯のニュース12年12月号

口腔ケア(怠ると全身に影響)

第22回日本歯科医学会総会プログラムイメージ
山中伸弥先生、高橋和利先生の「iPS細胞研究の進展」から
山中、高橋先生の講演から。2006年にマウスの皮膚の細胞からES細胞様の細胞を作り出し、この細胞を人工多能性幹細胞(iPS細胞)と命名した。
翌年にヒトiPS細胞を樹立することに成功。これにより皮膚の細胞など分化した体の細胞から作ることができるため、自家移植ができ、拒絶反応のリスクを減らすことができた。再生医療への道が開けた。しかし、再生医療への応用にはいくつかの課題がある。癌化しないi PS細胞の樹立、拒絶反応の少ない細胞のストック方法などである。2020年までにiPS細胞のストックを構築、臨床試験の開始、患者由来のiPS細胞による治療薬の開発に貢献する。
歯科における再生医療
歯科における再生医療はマウスを使い抜歯した個所に歯を再生する研究が行われている。
再生歯胚を移植する方法と既に完成している再生歯を移植する方法がある。東京理科大学研究機構 辻孝教授たちは歯と周囲の歯根膜、歯槽骨を含めた「再生歯ユニット」をつく出すことに成功した。この再生歯ユニットを移植することにより早期に再生歯を機能化させることができるようになった。ヒトの歯の再生にはヒトでの最適化、臨床試験、安全性の評価を含めると20年近い期間が必要であろうと辻教授は述べている。
「最新!ビスフォスフォネート関連顎骨壊死の臨床」から
岸本裕充先生の講演(兵庫医科大学 准教授)より
顎骨壊死はビスホスホネートにより骨代謝が異常をきたした時に、口腔内で感染すると発症につながるということが分かってきた。そのため、抜歯などしてなくてもBP製剤を投与している患者さんに、顎骨壊死(BRONJ)が自然発症している例が見られたという。
1570症例の調査で、 67%が抜歯、26%が自然発症、その他7%という結果がある。 他の4129例の調査では経口薬での顎骨壊死は約1%だった。骨粗鬆症の薬と顎骨壊死との関係は,いまだに結論がで出ていない。そのため、予防としては、口腔清掃を徹底することが一番重要である。

BPによる顎骨壊死の発生機序(岸本裕充先生仮説を改変)

日本歯科骨粗鬆症研では
日本歯科骨粗鬆症研/学術大会(2012.3)で、慶応義塾大学スポーツ医学センター岩本潤先生は「BPは脊椎・大腿骨骨折に予防効果があり、第一選択薬となるが、 顎骨壊死のリスクを抑えるため、うがい・歯磨き・手洗いの励行を指導している。」と述べています。

歯の再生にはあと10〜20年かかりそうです。

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