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2013.11.

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歯周病になっていませんか?

2013.10.

vol.195

よく噛んで健康を!
Part2

2013.09.

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スウェーデン型歯磨き法

2013.08.

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よく噛んで健康を!

2013.07.

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歯のドックを受けましょう!

2013.06.

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進化し続ける
歯科用マグネット

2013.05.

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口臭の原因を知ろう

2013.04.

vol.189

糖尿病と
歯周病の相互関係

2013.03.

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怖い!ムシ歯菌・
歯周病菌が血管に入り込む

2013.02.

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誤嚥性肺炎を
予防しましょう!

2013.01.

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定期検診が歯や体を
守ります!

2012.12.

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第22回歯科医学会
総会に出席

2012.11.

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健康寿命は
口の健康から

2012.10.

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酸性食品が
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古屋歯科医院の
院内感染予防 II

2012.08.

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進化したムシ歯治療
充填材 II

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骨粗鬆症の薬と
歯の治療 II

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第一印象は
笑顔で決まる

2012.05.

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口腔ケア
怠ると全身に影響

2012.04.

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接着剤の進歩
歯を守るから歯を強化するへ

2012.03.

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歯ブラシの効用
インフルエンザと癌予防

2012.02.

vol.175

危険がいっぱい!
妊婦の歯周病

2012.01

vol.174

なぜ?
糖尿病が歯に悪いか

2011.12.

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歯周病と心臓病の関係

2011.11.

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検査や定期検診が
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ハ・は・歯のニュース12年2月号

危険がいっぱい!妊婦の歯周病

妊婦
娠するとホルモンの影響で歯肉が腫れやすくなり、さらに不潔にすると女性ホルモンを好む歯周病菌が増えてしまいます。つまり、つわりや偏食で妊娠中は体調が悪くなります。そのため歯磨きも十分に行えず、口の中が汚れて、歯周病菌がますます増加します。放置しておくと歯肉に炎症が拡がります。炎症によって歯肉にサイトカインやプロスタグランジンらの物質が多量に出てきます。これらの物質は通常は分娩時に出てくるものです。歯周病によりこれらの物質が出てくると、早期に子宮収縮が引き起こされ、早産になると思われます。

早期低体重児出産危険率

早期低体重児出産危険率(図)
歯周病になると早期低体重児出産がなぜ起きやすいか?
分娩のメカニズムに関しては、未だすべては解明されていません。一つの説はサイトカイン(炎症や免疫に関するたんぱく質)やプロスタグランジン(生理活性物質)とよばれる物質が中心的な役割をしているというものです。妊娠末期になると何種類かのサイトカインやプロスタグランジンが産生、放出されます。これらの物質が直接、間接的に頸管熟化や子宮収縮を引き起こし、分娩になると考えられています。
1.歯周病になると増える炎症物質が原因
歯周病になると歯肉に炎症が出て、何種類かのサイトカインやプロスタグランジンが増えます。これらの炎症性物質は分娩時に中心的な役割を果たすサイトカインやプロスタグランジンと共通したものが多いのです。歯肉で増えたこれらの物質が血流にのって子宮や胎盤に到達します。本来なら分娩時に増えるサイトカインなどが、歯周病で増えるため早期に分娩を引起こします。
2.歯周病菌が子宮や胎盤へ直接感染が原因
増えた歯周病菌が血流に乗って(歯周病になった歯肉では出血が見られ、歯周病菌が血管に入り込んで菌血症を起こしている)子宮や胎盤に到達して、感染する。感染すると胎児が充分に発育できず、低体重児になる可能性がありま す。感染の刺激でサイトカインやプロスタグランジンが産生、放出されて早産が引き起こされます。動物実験では胎児にまで感染していたと報告されています。
当院での治療例

若い女性の歯周病

治療前
治療前写真
歯肉の腫れと出血
治療後
治療後写真
腫れや出血がなくなりました

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