骨粗鬆症の薬のこれまでの経過
- 顎骨壊死を起こしている下顎骨
- 顎骨壊死を起こしている部分は
骨髄炎へ感染の危険が大きい
BP製剤を投与されているがん患者や骨粗鬆症患者が抜歯などの侵襲的歯科治療を受けると、顎の骨だけになぜか、顎骨壊死が発生しやすくなります。原因はいまだに、解明されていません。治療法も壊死した顎骨から全身へ感染しないように、抗菌療法を行うだけで、露出した骨はそのままになってしまいます。(左の写真@→部分)。
口腔外科学会などの見解では、口腔内に感染があると顎骨に直接炎症が到達し易く、その上口腔内には感染源として800種類以上1000億個/?の口腔内細菌が常在しているので、感染が顎骨にまで簡単に拡がりやすいためではないかと推測しています。口の中を清潔に保つ必要があるのです!
- 今年発売のBPではない新薬も顎骨壊死の危険
- 今年に入りBP製剤ではない骨粗鬆症の薬(ランマーク)でも起きる危険があることが製薬会社の第一三共株式会社から発表されました。
骨粗鬆症の薬を飲んでいるか、注射している方の歯の治療
骨密度はどの程度なのか、薬はBP製剤か、他の薬なのか?どうしてもBP製剤になるなら、服用をしばらく待って、歯の検査をしてください。抜歯になるような歯周病があるかなど調べてください。歯の治療を先に受けてから、骨粗鬆症の薬を飲みましょう!その後はお口の中を清潔に保ちましょう!
骨粗鬆症ですよ、薬を飲みなさいと言われたら
- 1.注射している方
抜歯など外科的治療は避けましょう。 - 2.内服薬で3年未満の方、ステロイド治療をしていない方、リスクのない方
休薬なしで歯科治療可能。 - 3.内服薬で3年未満の方でステロイド治療している方、その他リスクのある方
歯科治療するには、少なくても3か月以上の休薬を必要とします。 - 4.内服薬で3年以上の方
休薬を3か月以上必要で歯科治療の必要性を十分検討してください。