歯周病菌が命を狙う
歯周病と心臓病の関係
- 歯周病は心筋梗塞や脳梗塞になる危険性を高める恐れがあります。歯周病が進むと歯肉が出血するようになります。出血部位から血管内に侵入した歯周病菌が血管壁の動脈硬化病巣で検出されました。その検出率が歯周病の進行に関連して高くなることが報告されています。
- 歯周病菌や内毒素、歯周炎で産生されたサイトカインらが歯肉の血管から血中に入り込んで体中をかけめぐります。そのうちに血管壁にもぐりこみ炎症を引き起こし、血管壁を硬くします。この硬くなった血管壁が破れると血管内に血液の塊ができ、この塊に歯周病 菌がついて増殖するため、血管がせまくなって狭心症や心筋梗塞が起きやすくなってしまいます。
歯周病の症状
- 歯周病は歯の周囲の組織に炎症が起こる病気です。歯肉が赤く腫れたり、出血したり膿が出たりします。
歯が失われる主な原因
- 上記に示すように2005年になっても歯周病で歯を失う人が多いことが分かります。これは全身の病気と関わりをもつ歯周病菌が体内を駆けめぐっている人々が多くいるということで、大変危険な状態です。現在では歯周病は治療も予防も可能です。健康な口と体をつくりましょう!