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抜歯をしない治療法 (1)
- 必要な「効果的な歯内療法」行う高度な技術
- 歯の内部にある神経が壊死し手遅れとなったムシ歯は、図のように内部から歯を冒していきます。抜歯しないためには、菌に冒され壊死した神経を十分に取り去る高度な歯内治療(根管治療)が必要です。
- 歯の神経(歯髄)は一本一本の歯の中にあります。神経は歯の内部で複雑な形と位置を持っています(図は単純化してあります)。とくに根管先端付近の神経は 複雑なのでX線写真や根管の先端まで届く器具を使って神経を慎重に調べ処置します。また根管の中にいるバイ菌の殺菌もしっかり行います。こうした歯内療法 を慎重かつ十分に行うことで抜歯を避けることができるのです。
- 歯内療法学会誌に発表
- 神経(歯髄)の状態は、治療前のX線写真である程度わかりますが、神経を抜いて根管に充填剤を詰めた後、X線写真を撮ると、治療前に見えなかった部分が明確になることがあります。このように神経の位置、形状は複雑です。したがって治療には、充填剤を詰める前のX線で見えない部分の状態を的確に読むことが必要です。わたしはこのことを平成2年に歯内療法学会誌に発表しました。歯内療法を効果的に行うには高度な技術と経験が必要です。
抜歯をしない治療法 (2)
- 歯周の外科手術と組織再生誘導剤エムドゲンの使用による治療
- 歯を支える歯槽骨(歯根を支える骨)が歯周病によって溶けていきますが、大きな面積で溶けてしまうと、歯を支えることができなくなり、ついには歯が抜けてしまいます。歯周病の恐ろしさです。歯周病を軽く見てはいけません。この症状は歯内に生ずる疾患と異なり歯茎の周辺とそれを支える歯槽骨に現れますから、この部分の異常を治療することになります。歯肉の切開などの外科手術となります。 そして切開して現れた溶けた歯槽骨の面に組織再生誘導剤(エムドゲン)を塗布します。下図はその治療手順です。
- 歯周病で歯根周囲の歯槽骨が溶け、歯肉が落ち込みポケットができ、それが深くなっています。歯がぐらぐら揺れる状態になります。
- 歯肉が溶けた歯槽骨の部分を覆い歯根に付着しています。不潔にしておくと歯周病が進行しさらに歯槽骨を溶かしていきます。外科手術で患部の歯肉を切開し歯根面にエムドゲンを塗布します。
- 歯槽骨の溶けた部分がエムドゲンの作用で再生して歯を支えるようになります。歯を抜くことなく歯周病を治療することができます。
抜歯をしない治療法 (3)
- 歯を抜かない新しい治療法 [MTA]
- 重症のムシ歯『(歯髄=歯の神経)にまでムシ歯が進み痛む状態を放置して、ついに痛みが感じられなくなるレベル』は歯の根の部分に穴が開き化膿しています。このレベルのムシ歯は日本では今までですと抜歯していました。しかし2000年に開催されたアメリカ歯内療法学会で発表された治療法「MTA]は、この膿を取り去り穴を塞ぐことができるので、抜歯せず生来の歯を生かせる画期的なものでした。 古屋院長はその学会に出席し、治療法[MTA]を学んできました。以来、[MTA]を重症のムシ歯の治療に活用しています。抜歯を免れ生来の歯を保っている方々が多くなっています。